タイトル画像_お茶の保存方法

こんにちは。hamon管理人のUです。

浜松出身のわたしが、お茶との出会いからhamonオリジナル商品ができるまでを伝えていく「わたしとお茶」のコラム、第十話です。
第九話はこちら↓

ME CHA(meet cha)vol.9: CHAパッケージデザイン

前回は、hamonオリジナル商品のCHAのパッケージのこだわりやデザインの要素について少しご紹介しました。本来ならば、コラムの目的を果たしたのですが、ご要望がありましたので細々と「わたしとお茶」のコラムを続けさせていただこうと思います。今回はお茶の保存方法についてのお話です。

 

お茶をおいしく味わう保存方法

お茶は一度開封すると、時間と共に茶葉が酸化してしまうことをご存じですか?せっかく買ったお気に入りのお茶。できればその品質を損なわないまま、賞味期限内に美味しく保存したいですよね。 茶葉は、冷蔵庫や冷凍庫でも保存できると耳にすることがありますが、はたして正しいのでしょうか? 今回は、茶畑から届く美味しさをそのままに、日常生活で日本茶を楽しむための保存方法をご紹介いたします。

 

日本茶はデリケート

摘採したお茶の葉を、蒸し上げ、乾燥させながら、丁寧に揉み込むことで生まれる日本茶。紅茶や烏龍茶と同じ、ツバキ科の茶の樹を原料としながら、加工時に発酵させないことが日本茶の大きな特徴です。

茶葉の新鮮な香りと味こそが持ち味の日本茶は、その製造法ゆえに、保存時に酸化しやすいデリケートな一面を持ち合わせています。

日本茶の味を損なう主な原因となるのが「湿気・温度・酸素・光・におい」の、5つの要素。

高い温度や湿度、そして酸素に触れる環境は、茶葉の色や香りを変化させ、味わいに影響を与えます。また、葉緑素の分解を促進する光(紫外線)も、茶葉の色に変化を与える要因のひとつです。それに加え、周囲のにおいを吸着しやすい特性を持っているのが、日本茶。自宅で日本茶を保存する際にも、これら5つの要素を茶葉から遠ざけることが、お茶の美味しさを保つポイントとなります。パッケージが未開封であれば、日本茶は袋のまま保存することが可能です。しかし、開封後は茶葉の容量に見合った茶筒や、密閉できるパックに移し替え、空気を抜いた状態で保存しましょう。こうして空気との接触を防ぐことで、におい移りだけでなく、茶葉の酸化を防ぐことができます。また、使用用途によっても、保存法は次のように異なります。

 

冷蔵庫での正しい保存方法

たくさんのお茶があり、一度に飲みきれないという時に最適な方法が、冷凍保存です。低温である冷凍庫での保存は、他の食品のにおい移りを心配することなく、お茶の味の劣化を防ぐことができます。一方で、冷凍保存したお茶を飲む時に注意したいのが「結露」。


冷凍した食品を常温に置いておくと、周りに水滴が付くことがありますよね。同じ様に、冷凍保存した茶葉をいきなり常温に戻すと、外気温との差で結露が発生し、茶葉が湿気を帯びてしまいます。これでは、茶葉本来が持つ、旨味と香りを再現することはできません。冷凍保存した茶葉を美味しく味わうためには、前日に冷凍庫から取り出して封を開けずに冷蔵庫へ移し、当日は室温でゆっくりと常温に戻して使用しましょう。保管中には、外気になるべく触れないよう、しっかりと密閉するのがポイント。密閉袋に移し、空気を抜いた状態で保管することが大切です。冷凍しておけば長期間の保存ができ、急激な温度変化による結露を避けることで、茶葉本来の旨味を呼び起こすことができます。

日常でお茶を飲む方は、冷暗所で保存

保存容器を毎日開封するという際には、冷暗所での保存がおすすめです。その際には、酸化を防ぐため、密閉性と遮光性を兼ね備えた容器を使用しましょう。冷蔵庫での保管はより低温にはなりますが、容器を開け閉めするたびに、茶葉が湿気を吸う恐れがあります。また、他の食品のにおい移りも心配です。日本茶は、含水率5%以下の乾燥食品です。乾燥食品でイメージしやすいのは、干しシイタケや切干大根、またドライフルーツなどでしょうか。これらの食品も、一度開封した後は、冷暗所で保管されます。乾燥を繰り返し生まれる日本茶もまた同様に、冷蔵庫へは入れず、湿気と直射日光を避けながら保存しましょう。