ME CHA(meet cha)vol.6: お茶で感じる四季
こんにちは。hamon管理人のUです。
浜松出身のわたしが、お茶との出会いからhamonオリジナル商品ができるまでを伝えていく「わたしとお茶」のコラム、第六話です。
第五話はこちら↓
ME CHA(meet cha)vol.5: 急須とお茶の関係
前回は、わたしが急須でいれるお茶を飲む理由として、急須でいれるお茶の健康効果や美味しさについてお話しました。お茶は、手土産や贈り物としても定番ですが、お茶のシーズンを知っていることで、一層気持ちが伝わり、贈り先に喜ばれます。今回は、そんなお茶のシーズンについてお伝えしたいと思います。
1年に1度の新茶(一番茶)
茶葉の収穫が始まってすぐに収穫される新芽でつくられるお茶を一番茶と呼びます。その中でも、最初に摘み取った茶葉でつくったお茶は、「初物」「新茶」と呼ばれます。新茶の時期は、立春から88日数えた5月2日前後にあたる八十八夜の頃を指します。茶摘みの歌にあるように、「夏も近づく八十八夜・・・」というのは、お茶の旬を歌っているのですね。
新茶の収穫が始まるのは、4月中旬ごろからで、4月下旬〜5月上旬の最盛期になると、静岡県をはじめとする各地域で、新茶を祝した茶摘み体験や新茶の大売り出し(新茶の到来を告げるポスター、新茶パッケージ)を見かけるようになります。新茶の時期は、お茶生産者にとって最も特別な季節といえます。
過酷な冬を乗り越え、暖かな春を迎えて新しく芽吹いた茶葉は、栄養を蓄えているため、栄養価が高く、さわやかな香りと奥深い味わいが際立っているのも特徴です。このことから、「新茶を飲むと1年間無病息災で過ごせる」「新茶は長寿につながる」とも言われています。春も落ち着いた頃の挨拶代わりに、新茶を贈り物にするのも喜ばれそうですね。

二番茶、三番茶
一番茶を収穫した後の2週間ほどで、新しい次の芽が伸び始め、一番茶の収穫から約45日で新芽を収穫することができるようになります。この時期に収穫された茶葉でつくるお茶が二番茶と呼ばれています。温暖な気候に加え、ほどよい雨量があるので、すぐに収獲することができる分、一番茶と比べて育成期間が短いため栄養分の量は少ないとされています。
味は、一番茶と比較すると渋味・苦味が強く、カテキンやカフェイン等の緑茶ポリフェノールが多く含まれているためだとされています。体によい成分が多く含まれているのが特徴のこの時期のお茶は、新茶には劣るかもしれませんが、暑い夏に水出しすることで苦味を緩和して冷茶にして飲むと美味しいです。新茶の贈り物が間に合わなかった…なんて人は、冷茶用として茶葉を贈るのも情緒があって良いですね。
三番茶は、二番茶収穫後に育つ、収獲時期が7月下旬~8月上旬の暑い時期に当たります。農家さんによっては、三番茶を摘むと翌年の一番茶の味が落ちるということを心配して、三番茶を収獲しないところもあるようです。

四番茶、秋冬番茶(しゅうとうばんちゃ)
9月下旬~10月上旬に収穫されるお茶のことを、四番茶や秋冬番茶と呼び、一番茶や二番茶に比べると、栄養分は劣るのですがサッパリとクセがなく飲みやすいのが特徴です。また、秋冬番茶にはポリサッカライドという成分が多く含まれており、血糖値を下げるはたらきがあるそうです。食欲の秋から年始にかけて、カロリーが気になる季節に飲むと嬉しい効果もありそうです。ペットボトルのお茶に使用されている茶葉は、四番茶や秋冬番茶が多いようですので、日頃ペットボトルのお茶のほうが親しみがある方へのギフトや、家庭用だったり自分用に飲まれるのが良さそうですね。
一番茶は、リラックス効果のあるテアニンの量が、二番茶の3倍もあるそうです。新茶の出回る時期は、新生活の疲れが出てくる頃なので、緑茶を飲んで一息つきながら過ごしたいものです。新茶後も一年を通してさまざまなお茶の違いが楽しめると思うとワクワクしますね。
ようやく梅雨が開け、最近では冷茶が本当に美味しい季節になりました。数量限定で今年の新茶でつくった「CHA水出し煎茶」が近々販売開始予定です。濃い深蒸し茶をベースに抹茶を配合し、水を注いだら待つことなく、すぐに楽しんでいただけるブレンドとなっております。スタッフ人気No.1のお茶なので、是非お試しください。